まず初めに家の築年数別にリフォームにかかった金額について確認しましょう。
築5年目迄のリフォームは概ね28万円。築6年~築10年以内で大体79万円になります。元々築10年以内でしたらリフォームの数そのものが少なく、リフォーム問合せ数にしめる割合は約13%程です。
築11年~20年の範囲内でなるとリフォームコストはグンと上がり150万円を上回ってきます。築21年~30年以内では概ね175万円です。工事内訳に水周りが多くなり設備の交換に因る費用アップを発生させている数値からだといえます。
築30年以上になると初めてのリフォームを家トータルで大掛かりに行なうパターンと、すでに一度リフォームした箇所の2回目のリフォームといった場合が見られます。工事費用のアベレージは概ね236万円です。

築浅時はこだわりを持ってのリフォーム、築古では家全体を改修

家の築年数別に、リフォームを実施した箇所を見ていきましょう。その建物が築何年かに合わせて行なわれる工事に傾向が顔を見せます。

築1年から5年のリフォーム:造作工事等

築5年目までは工事の中身が修繕でなくて、新しく何らかを付け足すような造作工事が多いのです。
具体的にいうと「建売で買い求めた家屋の庭にフェンスを設ける」「ベランダをウッドデッキ仕様に変える工事」「リビングに壁面収納を造作してみたい」、等の工事です。交換が伴うリフォームでは、既存の物を解体する解体工事費や、廃棄物を処理する残材処分費などを生じさせますが、新たに何かを付け足す工事ではそのような費用が掛からないのでコストも軽減できます。

築6年から10年のリフォーム:水周り、室内の設備増設等

築6年~築10年以内以降は水周りが全体の40%程度、室内と室外が40~50%です。この築年帯で実施される工事は設備の増設(ビルトイン食洗機の設置、便座を温水洗浄機能付に変更等)や、中古購入に適応した簡素な交換工事(洗面台の鏡交換など)が一般的です。

築11年から20年のリフォーム:最新設備に向けて交換等

水周りの機器の寿命がやってくる時期になります。かと言って、実際に使えない状態にまで陥ってしまうことはそれ程多くありません。この時期、水周りの設備に手を出す理由は快適性等といった利便性を追い求めた積極的なリフォームが多くなると言えます。これ以外に、壁紙やフローリングの張替え、外壁や屋根の塗装工事もこの築年帯の間に為されることが大概です。

築21年から30年のリフォーム:老朽設備の取り換え等

築20年を越すと、設備に不具合が生じて、しかたなく行われるリフォームが広がってきます。水漏れや故障などがあったとしても単純な修理では対応することができず、設備それ自体の交換が強いられる時期になります。この築年帯の中古でまだ一度もリフォームをやっていない家を購入した時は、入居前に設備を丸ごと取り換えるような工事が行なわれる傾向にもあるでしょう。 築30年以上のリフォーム:家全体の大規模リフォーム
築30年をオーバーしていたら、本来リフォームは2度目、3度目であることが望ましい姿に違いないでしょうが、実際には修理でやり過ごし、ようやく持ちこたえている家も割と見られます。こうした家のケースでは、築30年を超えたタイミングで家全体に対しての大掛かりなリフォームが重要になります。工事の仕方にも因りますが、家の中の荷物を全て別の場所に移したり、借り住まいを用意するなど、工事とは別のところでお金がかかるケースもあるので留意が必要です。

主要場所別リフォーム工事の内容

戸内の場所別にどういったリフォーム工事が存在するのか確認してみましょう。

水周り

水周りは台所、浴室、トイレ、洗面所のいずれかです。使用サイクルが高く、水を使っているお陰で居室部分などと照らし合わせ不具合が生じやすいロケーションです。
水周りのリフォームは、水トラブルへの対応、設備交換が典型的な工事です。水トラブルより由来して設備交換へ、という流れも見受けられます。システムキッチン、ユニットバスの交換では100万円単位の費用が生じます。急な出費になると高額なので、計画的な準備を欠かすことが出来ません。

居室

居室のリフォームは広範囲にわたります。フローリングや畳、壁紙の張替え、照明切替、建具の新調、新しい収納の取り付けや間取りの変更など、目的に合致する様々な工事が実行されます。
中古で買い入れたケースだと、荷物を入れた後の工事は困難なので、入居前にリフォーム終わらせておくことが望ましいです。

外壁・屋根

必要性は高いのだが、忘れる傾向があるのが一戸建ての外壁や屋根のリフォームになります。これらは雨漏りに見舞われてからでは遅く、予防的なリフォームが必要不可欠ですが、何年で行うものなのかそういった状況が分かりづらく、結局何か差し障りが生じてから対処することになってしまうものです。トラブル発生後のリフォームは工事が広範になり費用も掛かってくるうえ、従来通りの生活を送る事が困難になることもあるでしょう。


こうした場所では数10年に一度のリフォームでなくて、7~8年くらいを基準にしてメンテナンスや定期チェックに手を付けることをお薦めします。近隣の会社で評価の高い会社を見つけ出しおくと悪くはないでしょう。